sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

事務所BGM

目玉親父スピーカーの再就職先は事務所。
ここにBGMを流そうという魂胆である。
目玉親父はパッシブスピーカーなので増幅用のアンプを必要とする。
これは以前から中華デジタルアンプでいこうと企んでいた。

今使っているFX-202Jなら音質に不足はない。

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何よりコンパクトで狭い卓上のスペースでも問題なく置ける。
消費電力もわずかでお値段なんと樋口一葉半。
おい、そこな「野夫」もう一丁この中華のお代わりを持ってまいれ、
とイタケダカにClick。。。ところがなんとまたも品切れ。。。

 

ならば「尼尊」そちじゃ、都合いたせ。
何?なんとそなたも完売と申すか。うぬ。
まあいつかはTP2020チップも払底するだろうとは思っておったがのう。。。

 

てなわけで、そこでどうせならばとフルデジタルの新型機にした。
これでもACアダプタと合わせて諭吉一枚で釣りが来るお買い得さだ。
トーンコントロールがあって低音の弱い目玉親父には好都合。
DAC付きだからMacからUSBでデジタル出力も可能である。

 

到着したD302j+。
動作確認の為に茶室のFX202Jと交換して鳴らしてみる。
音の輪郭がはっきりして、低音もタイトに出る。定位もいい。
タンノイ・マーキュリーの着込んだ分厚いベールをはいでくれる。
さらに必殺技「トーンコントロール!」
マーキュリーをあられもない姿にまでひん剝いてしまう。

 

ジャンルによってはまだ生硬さを感じる。
「音質」としてはいいのだが「音楽」としてはFX202Jの温かさ、まろやかさが恋しい。
D302j+のぎこちなさがエージングで取れるかどうかだな、、、
おっと事務所の方へ回す予定がいつの間にか、本妻に据えようとしている。

 
とりあえず事務所に日曜大工で棚を作った。
なァに、これくれえ 1、2時間もありゃ出来らあ、
と思っていたらたっぷり一日かかってまだ仕上がらないない。
腕も悪りいが段取りも悪りい、いつものことである。

 

ようやく出来上がった棚に目玉親父を置いてFX202Jで鳴らしてみる。
ぶーんぼよよ〜んと濁ったヒマンタイケイな音が響く。
果たして棚板と壁が盛大に胴鳴りしている。

棚が天井近くなので高音がこっちの耳に届かないのもあるだろう。
なるほど店舗のスピーカーが吊り下げ式で必ず下向きにアングルが付いているのはその為か。
ちょっと見立てが甘かったようだ。これもまた、いつものことである。

 

棚と壁に防音シート+吸音タイルシートを貼ってダンピングしてみる。
目玉親父にはゴム板で下駄を履かせた。
ドロナワ、という単語が頭に浮かぶが、いつものことだ。

これでようやく「音楽」らしきを奏でてくれる様にはなった。
ここで当初の予定通りFX202JをD302j+に取り替えてMacとUSB接続。

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大きく見えているが奥の白いのがペン(LAMY Safari)である

これでさらに引き締まった。
あとは左右の角度などでセッティングを詰めていく。
その度に脚立に登ったりおりたりしなくてはならないから大変だ、運動にはなるが。

 

Macにグラフィックイコライザーのソフトを入れる、
という我ながら目の覚めるような妙手を思いついた。
ピュアオーディオ的には邪道だろうが、そんな「リトルアスホール」な拘りは毛頭ない。
居ながらにして音質を自在に補正できる利便性は何物にも代え難い。


音量は低くても鮮明な音、つまり仕事のBGMとしてはまずまずいい方向性を得られた。
しかし最初からイコライザ掛けてたらトーンコントロール付きアンプは不要だった。
考えが足りない、ま、これもいつものことだ。

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ありがちに観葉植物などを配してみる

和室の方へ出戻ったFX202Jはマーキュリーにまたとっぷりとしたコートをかけてしまった。
元の聴き疲れしない温かい音に戻ったのである。
こちらはいわば安息室だから、それはそれでいい。その方がいい。