sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

電気ケトル

電気ケトルが壊れた。
スイッチを入れてもパチンとすぐに戻る。
修理に出す様な価格のものでもないので買い換えようと思った。
ただし。。。
 
 

 

ただし捨てる前に分解してみるのが昭和に育った男の子というものだ。
直せるものなら直してみたい。よし直せなくともどんな構造だかわかる。
底を見るとトルクスネジがつかわれている。
簡単には分解させないメーカーの配慮である。
ふふん、トルクスドライバーくらい持ってらア
と、ぴいぴい口笛を吹きながら分解し始めた。
良い子は決して真似をしてはいけない
 
開腹してみると案の定バイメタルが曲がったままになっている。
へへん、コイツを曲げ直せばいいんだろ、
とペンチで掴んでひねったら見事に復活した。
 
組み立てるついでに綺麗に掃除してやったら白い水垢が取れ、ステンレスのヘアラインがピカピカだ。気分がいい。
ぴいぴい口笛がさらに上機嫌に響いた。
 
しかし、しばらくするとまた調子が悪くなる。
やっぱり同じ症状が出た。
部品交換出来る構造でもなし、これ以上無理にバイメタルをひん曲げてサーモスタットが切れなくなると最悪火が出る。そこまでワイルドにはなれない小市民な自分である。
残念だがやはり廃棄と相成った。
 
いやしかし、
事務所でコーヒーが飲みたい。
事務所に電気ケトルは必要だ。
ゼームショが何といおうがこれは必要経費だ。
それで新たに買う事にした。
 
今のはステンレスのデザインや早く湧く所が気に入っていた。
ただし注ぎ口が丸く湯切れが悪いのでボタボタ尻漏りする点には往生した。
調べると果たして最新型は注ぎ口が改良されている。
テーブルが水浸しだぞうという庶民の悲痛な叫びが届いたのだろう。
しかし、残念ながら最新型にステンレスボディはない。
 
コーヒー用品にはプラモデルみたようなのよりも金属が配されているものが好みだ。
デザインの好き嫌いというより「質感を求める」そういうライフスタイルなのだ。
 
他メーカーなら注ぎ口も細くクローム仕上げのボディもある。
あとはブランドを取るか、質感を求めるスタイルを貫くか。
尻漏りしないという機能性は捨てられない。
 
数秒で結論が出て、他メーカーケトルがやってくる事になった。
 
自分はだから
 
第一に安全性
第二に機能性
第三にライフスタイルに合う事
 
という優先順位である事が今回わかった。
むろん「価格」という項目は常に念頭にあるのだが。