sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

一生に一度はSR

本屋に行ってボンヤリ立ち読みをしてる。
ヤマハ SRのムックが出ている。
サブテーマに目がいった。

「一生に一度は乗りたいSR」

なるほど、そうきたか。。。

 

SR、シンプルでプリミティブ。
気の置けない、いいオートバイだ。
整備もDIYでやり易い。

SRブームだそうである、もう何度目だかの。

やっぱり、カスタムするのだろうか。
ハンチング帽に気取ったスカーフ巻いたツイードのジャケット親父が買うのか。
あの手は、見てるこちらが小っ恥ずかしくなる。
当人は英国人紳士のつもりなのがまた痛々しい。

どう見ても東洋人の下働きの料理番か庭師がせいぜいだと思うのだが。
 

女性がさらりと白いSRに乗っているのにもよく出会う。
それは、いいなあと思う。お洒落が上手でやり過ぎないのだろう。
そんな女性に白は爽やかで良く似合う。
男には気後れするカラーだ。
白い一眼レフカメラと同じで女子向けにメーカーが設定したと聞く。

SR、かって自分も乗っていた。

ダークブルーのSR500。
単気筒の野趣溢れるバイクだった。
400ccに比べて100ccのボアアップ分は性能ではなく鼓動感に回されている。

 


キックスタートは慣れればさまで気難しくはない。
ブレーキはドラム、雨だと少し厄介だった。
エンジンブレーキを多用する走りが身に付いて、今でもその癖が抜けない。

苦いブラックの缶コーヒーの様な、
小学校の運動場を裸足で走る様な、
そんな単車だった。

その500ccはカタログから消えて久しい。
今はもうインジェクションの400ccのみ。
随分と乗り易いのだろうが、、、、

自分は買わない。


SRは一生に一度。

若き日の四国キャンプツーリングでのSR500