sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

人生最後の食事

人生最後の食事に何を望むか?と問われた。
一流店のフランス料理?
カニ鍋?
ステーキ?
容易に想像出来ないのでピンと来ない。
そんな状況では何食っても味がしないような気もする。
案外何でもない握り飯が食いたいかもしれない。

自分は単車に乗る。
いつ事故で死ぬか分からない。
もちろん、そんな事態にならないよう最大限留意しているが、可能性としては
「最後の食事」がツーリングの昼飯となる確率が最も高い。

だからという訳ではまったくないが、
何故か近頃は商売っ気にまみれた食事を避け、
家から握り飯なぞを持っていく様になってきた。

それは子供の弁当の余りだったりするからノロケと謗るにはあたらないので独身の方もそんなに身構えないでほしい。

具はなし。
シソ味のが2つ、これでいい。
なるべく景色の良い所で一人で食したい。




人生の最後に父親は自分らと同じ握り飯を食ったのだなあ、と子供らはそう思うだろう。

人生の最後に私の手で握った飯を食って、好きな単車で死んでいったんだからあの男は果報者だよ、と嫁さんはそう思ってください、よろしく。