寒空の中、
一人立ち尽くす野武士の様なライダーの目には何が映っているのだろう・・・
・・・時代は変わった。
今やバイクはちょっと洒落た小道具だ。
誰でもどんなバイクにも乗れる。
知識、技術、経験、見識、当節はそんなものまで後払いだ。
それはそれでいいことなのかもしれない。
本人達はいたって幸せそうなのだから、何もいうことはない。
むしろ、短い期間で次々乗り換えられていくバイク達の方に思いを馳せてしまう。。
「存分に力を発揮出来ずさぞかし無念ではなかったろうか」
自分には理解出来ないといって、
自分の価値観を押し付けるつもりはない。
自分の価値観を押し付けるつもりはない。
それでは自分たちが憎んできた「権威」にほかならない。
良き時代は去ったのか・・・
バイク乗り達はどこへ行ったのだろう。
命を掛け、歯を食いしばって雨や風に耐え、
ひたすらスピードを追い求めた誇り高きあのバイク乗り達。
ひたすらスピードを追い求めた誇り高きあのバイク乗り達。
あこがれの単車のカタログを眺め、何年も想い焦がれたバイク乗り達。
「阿呆!オマエなんかがカタナなぞ十年早いわ!」
と叱ってくれたバイク乗り達。
優しさばかりがもてはやされるこの時代、
そんな連中にはなかなかお目にかかることは出来なくなってしまった。
勿論、そのライダーはこんな言葉は一言も吐きはしなかったが・・・
勿論、そのライダーはこんな言葉は一言も吐きはしなかったが・・・
時は往き、ブルジョワの時代が来た。
道のりは問題ではない
きれいごと言っては生きられぬ、
いや、生き残れない。
ぼくたちは どうしたらいいんだろう?
小さな果実は潰される
ぼくたちの あこがれはどこいった?
見つめてくれた人々はどこ行った
僕の手には壊されたギターと
君の手のぬくもりだけ
時の中に消えていった思い出か、、、、、、、
さらば 良き時代
「さらば 良き時代」
2008/1/23
走れ胸を張れ