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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

1畳半の工房から

ビスマルク追撃戦

ドイツの戦艦"ビスマルク"はグリーンランドの海峡にて英戦艦"フッド"を轟沈、"プリンス・オブ・ウエールズ"を撃破する大戦果を挙げた。 ビスケー湾目指し離脱する"ビスマルク" 追撃する英国艦隊は船足の遅い"ロドネイ"が加わって速度を上げられない。 しかし…

「模型かフィギュアかオマケか」 その2

ロドネイとキング・ジョージ5世が並んだ。 次はおもむろにビスマルクを取り出す。 しかしこのフルタ製ビスマルクについては残念ながらイマイチな印象と言わざるを得ない。チョビヒゲの小男的には髪振り乱して「Nein! ナイン!ナ〜〜インッ!!」と否定したくな…

「模型かフィギュアかオマケか」その1

“ロドネイ”が出来たら次は“キング・ジョージ5世”が欲しくなる。それがまっとうな人間というものである。そして“ロドネイ”,“キング・ジョージ5世”とくれば「ビスマルク追撃戦」を再現しよう、という考えに至る。それが正統なジェントルマンというものである。…

モノアイ モデラー

片目がきかないモノアイ状態ではたしてプラモデルは作れるか? まずは試してみよう。 作りかけの1/48の英国の軍用車両を引っ張り出してきた。 最初にパーツを切り離す。これからしてが難儀である。遠近感がないのでランナーと部品の間にニッパーをうまく割り…

ニューポールNiD622-3「工房イスパノ・スイザ」エレール1/72 製作記

netで拾ってきた側面図などを参考に… リベットを打つべし。 リベットはテンプレートを使う。 定規を使っていてもヘロヘロに曲がるのはナゼだ? う〜ん。凹リベットで実際とは逆なのは仕方ないが… 一個一個のリベットを球状のリューターで掘り込んでみる。フ…

ニューポールNiD622-2「最後のニューポール」エレール1/72 製作記

さてニューポール・ドラジェNiD-622、である。 本機について工房主に知識はない、皆目ない。ニューポールといえば第一次大戦のニューポール17など一葉半のコンパクトな機体に機関銃一丁の軽快な戦闘機、というイメージがあるきりだ。 そういえば大昔にレベル…

ニューポール・ドラジェNiD622-1「翼よあれが巴里の街だ」 エレール1/72 製作記

デボワチーヌD510の次のお題を何にしようかと随分悩んでいた工房主。自分の中では各国の大戦間の航空技術的にエポックメイキングな機体を並べてみたいという思いが以前からある。羽布張り複葉機から全金属低翼単葉にいたるまでの道程を歴史的に辿れば面白か…

昭和10年の模擬空戦

"デボワチーヌD510"は日本に二機輸入され、昭和10年、海軍の"九六式艦上戦闘機"の原型機である"九試単戦"と模擬空戦を行なっている。日本人にとっても比較的親しみのある機体といえよう。"九試単戦"はヨーロッパの最新鋭の戦闘機であるD510相手に模擬空戦で…

模型BGM  私的ベスト10

ベスト10といってもそれぞれに順位があるわけではない。”私的10選”と呼ぶ方が正しいかもしれない。なのでシーン別、作業別にあげていこうと思う。前回の理由(主張しすぎる)から大御所、大家は出来るだけ避けたつもりだ。 ・ポール・デスモンド Paul Desmond …

模型BGMの考察

少し前のことだが、同好の士と模型を作るときに音楽は何をかけるかという話になり、つい膝を乗り出した。こういう話題は罪がなくていい。 そもそも模型製作は根気のいる作業だ。リラックスできて集中度がアップするBGMが欲しい。 「そこでやはりバッハですよ…

完成品画像 "デボワチーヌD510" エレール1/72

デボワチーヌD510の原型D500は1930年、エミール・デボワチーヌがフランス空軍の単座戦闘機競争試作"C1プログラム"コンペに応募するため設計した機体です。 全金属製の片持式低翼単葉を採用、さらに沈頭鋲を採りいれ当時の戦闘機としては最先端のコンセプトを…

「モラトリアムの彼岸から」デボワチーヌD510 エピローグ

今回、デボワチーヌD510を作っている間中いつも脳裏に浮かんでいたのは、このキットを買って作り始めた二十歳前後の学生時代の"とある風景"だった。 それはいつも決まって学校の円い図書館の前の中庭で、授業が終わるとピロティのスロープを降りて掲示板を見…

D510-19「「フランス!軍隊!デボワチーヌ!」エレール1/72製作記

この"デボワチーヌ製作記"もあっちへ行ったりこっちへ行ったりでいつの間にか19回を数えている。ほとんど半完成から始めたはずなのに「一体いつになったら終わるのだ!」とお怒りの諸兄、どうかご安心召されたい。お題の通り今回でご臨終、じゃなかった大団…

D510-18「時こそ今は、デボワチーヌ」エレール1/72製作記

花は香炉に打ち薫じ、最後の仕上げの小物類。 まずは主脚。 脚の取付けはそう簡単にはいかんだろうと覚悟していた。ステーの端部が主輪の軸を兼ねてたり、脚柱のダボとホゾが頼りなかったり、とかなり適当というか楽観的というか、甘甘なパーツ構成なのだ。…

D510-17「モーターカノンはデボワチーヌ」エレール1/72製作記

準備しておいた小物を取り付ければ完成、なのだがプロペラのパーツを眺めていて少し気が変わる。 D510のプロペラスピナ先端の突起は20mmモーターカノンである。どこかのアジアの田舎ヒコーキみたいにエンジン始動フックではないのだよ。 モーターカノンとは…

D510-16「デボワチーヌの方向舵」エレール1/72製作記

最後にノープラン・ノーアイデア・ノータリンだった方向舵のナンバーなどに取り掛かる。 フランス機はここに機番や機種名がデカデカと書かれている。これはイタリア機なども同様で、我々後世の人間が写真で機種形式を判別するのに大変都合がいい。「機首に小…

D510-15「デボワチーヌの白狐」エレール1/72製作記

望外な安価で雇えた用心棒「烏口の介」の凄腕で蛇の目が綺麗に描けて恵比寿顔の工房主である。続いて部隊マークのストライプなどを描いていこう。 まずは方向舵の三色旗カラー。 こちら、義母伝承のカラスグチ。通称「直引きのお輝」「わたしでも平面で定規…

D510-14「蛇の目でお迎えデボワチーヌ」エレール1/72製作記

ぴちぴちチャプチャプランランラン、とばかりにデボワチーヌD510製作記のクライマックス、蛇の目ことラウンデルの国籍マークに挑む。 今回は転写、ケガキ工程は省略。垂直尾翼の機番でケガキ線とカラスグチコンパスの直径を合わせるのに難儀した経験を踏まえ…

D510-13「赤丸1番のデボワチーヌ」エレール1/72製作記

ラウンデルの前に手慣らしに胴体ストライプと尾翼の1番を描いてみる。 直線ならば、と義母伝承の方のカラスグチを使ってみた。 胴体の曲線に沿わせて定規を当てるのはいささか難しく…定規を当てねばいかにカラスグチと言えども真っ直ぐな線は引けない。 結局…

D510-12「デボワチーヌとカラスグチ」エレール1/72製作記

製図の世界では精密な円を描く為にスプリングコンパスというものが存在するという。通常のコンパスと違い、スプリングで支点にテンションが掛かっており容易にブレない仕組みだ。両脚の間のネジで半径の微調整がきく。プロ用だから精度は極めて高い。ただし…

D510-11「デボワチーヌに描く丸」エレール1/72製作記

デボワチーヌはフランス機だから蛇の目、いわゆるラウンデル、すなわち三色三重の同心円を国籍マークとしている。このラウンデルをデカールに頼らないで塗装でトライしたこともあるが、マスキングする時にどうしても中心がズレてしまう。結果、寄り目かロン…

D510-10「デボワチーヌのコールサイン(本番)」エレール1/72製作記

続いてデボワチーヌで本番。テンプレートを当ててケガいていく。 ケガキが終わったらいよいよカラスグチ。 キットを固定する輪ゴムは定規の押さえにも使えて一粒で二度美味しい。これは塗料がハジかれている。ファレホの上には乗りにくいのか? 字の曲線部分…

D510-9「デボワチーヌのコールサイン(練習)」エレール1/72製作記

主翼下面のコールサインだが…(いやコールサインかどうか分からない。勝手にそう呼んでるだけ)単純な直線なので試しにカラスグチで描いてみよう。 これは義母から譲り受けた革細工用品の中に何故か入っていたカラスグチ。古いものだが「道具」的な佇まいが…

D510-8「デボワチーヌの尾翼」エレール1/72製作記

ついでに尾翼の番号も転写しておくぜデコッパチ!ガッテン承知! 最初にトレペに尾翼の形やラインも写し取っておくと位置決めと水平出しが楽ダス。 サークルテンプレートはキットに添わせ易いよう、最初から細切れにしてあるのココロ。 描くマーキングの色に…

D510-7「デボワチーヌのフォント」エレール1/72製作記

デカールのコピーをガイドラインにしてトレーシングペーパーに描く。 死神デカールはRD-49だがお稲荷さんのマーキングの塗装図ではR2-93。2と3の字体は適当にゴシックで描いてみた… チャコペーパーを挟んで… 上から極細ボールペンでなぞる。 転写はまずます…

D510-6「R-293のデボワチーヌ」エレール1/72製作記

マーキングが決まると機番が決まる。この時期のフランス機は主翼下面にデッカデカと番号が描かれているのが特徴。 方向舵にも小さく機番があるが、不思議なことに両者の番号はどの機も一致しない。主翼下面の番号は頭にアルファベットが付くところからして無…

D510-4「銀の艶姿デボワチーヌ」エレール1/72製作記

塗装前に脚周りを準備しておく。 これが脚柱さんどすか…いささか頼りのう見えますな。 こちらが実機… そこでプラ棒から紡錘形に削り出すことに…紡錘形の断面なんて出来るんかいな?まあやってみよし。 わてのデザインナイフでヒーヒー言わしたるわい。 まあ…

D510-3「デボワチーヌの下拵え」エレール1/72製作記

蘇生したデボワチーヌの下面にファレホメカカラーの銀+少量のブラックを筆塗り。比率は大体このくらい。 皿にしているのは百均で買ったお弁当おかず入れシリコンカップ。洗えばキレイに塗料が落ちるのはいいのだがホコリがつきやすいので塗料用には不向き。…

D510-2「デボワチーヌ、蘇生す」エレール1/72製作記

さて若造の後始末を引き受けよう。まずは下面の修正からだ。確かに瞬接は整形するには硬い、しかし… このproxonのペンサンダーなら一撃だ。 ふははは、サンペとは違うのだよサンペとは! 次は穴だけ空いた排気管ディティールアップの続きか、これは手強いぞ…

D510-1「流浪のデボワチーヌ」エレール1/72製作記

表題は佐貫亦男氏の往年の名著「続・ヒコーキの心」の一章より拝借させていただいた。 このキットはおそらく工房主が20歳過ぎた頃に買い求めたものと思われる。フランスから海を渡ってやってきて実に40年近くも我が家の押入れ地獄池で過ごしてきたことになる…