sig de sig

万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

恐怖の自立ETC装置の末路

秘密裏に進めていた「恐怖の自立ETC装置」によるインターチェンジ突破作戦。

モバイルバッテリーとの相性テストとなってシートをしょっちゅう取り外すのだが、シート下は少し走っただけでもかなり高温になっていると気づいてしまった。梅雨の最中なのに34度というフザけた気温ということもあるのだろうが…

モンスターの場合もともとシート下は発熱大魔王のレギュレーター様の御座所なのである。雨がしのげるということでドラレコやETCまでも居候させてもらっている。そこへさらにモバイルバッテリーを二つ追加する事となったわけだ。

モバイルバッテリーというのは多少なりとも熱を持つ。それは発熱大魔王には及ばないだろうが発熱小隊長くらいにはなるかもしれない。それを二つも押し込んでただでさえ風通しの悪いシート下をスシづめ状態にするのはいかがなものか。"松岡修造"をトイレに閉じ込めて、さらに"あばれる君"と"柳沢慎吾"を送り込むようなものである。暑苦しいことこの上ない。

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中央に見える放熱板がレギュレーター(レクチュファイア)このあと一応放熱を考えてアルミのパンチング板で仕切ったりもしてみたが…

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熱いもんは熱い…

やはりこの運用方法は考え直すことにした。大袈裟だ杞憂だ言い訳だといわれるかもしれないが、過熱によるレギュレーターのパンクはモンスターあるあるネタどころかドカあるあるめっちゃあるネタだ。当方も新旧で二回経験している。

いっそ受信機も全部ひっくるめてタンクバックに詰め込み、完全持ち運び可能なETCシステムはどうだろう。これは実はやってみた。

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配線がむき出しだとまんま自爆テロリストなのでプラケースに納めている。ただしこのままだと防水、盗難などの懸念があるからやはり面倒はある。複数台のバイク持ちならメリットもあるかもしれないが…結局搭載し忘れた時に限って高速に乗りたくなる、なんてことになりそうな気もする。

いやしかし、よくよく考えてみれば高速道路なんてこの先そう何度も乗らんだろう。

ブログ主はそもそも信州に行くにも下道を選ぶような人間である。(吝嗇ということもあるがほとんどの成分がバカで出来ている)それにもはや単車も乗り手もロートル老老介護状態だ。

そう考えるとETC機器を改造したりする手間や面倒は到底ワリに合うものではない。元を正せば電装系からトラブル要因を切り離すためにやり始めたことだ。それがレギュレーターを危険な高熱環境下に晒すことになっては本末転倒も甚だしい。

高速道路なんざ胸ポケットにカード一枚入れておけば済むだけの話である。という訳で自立型ETCは諦めた。f:id:sigdesig:20210612181424j:plain

涼しくなってまた気が向いたら作動テストくらいはやってみるか・・・

 


 

モバイルバッテリーの怪

梅雨はまだまだ開けない。中休みなのか中だるみなのかなんだか知らないが、少し雨が降らない日があったので、モンスターを始動する。モバイルETC(エトセトラ)での官憲ゲート突破を試そうという魂胆。今回は始動直後からミスターエトセトラのスイッチを入れて準備万端、高速を目指して虎視眈々…だったのだが…

 

なんとインター入口に近づいたと思ったら、受信機のインジケーターランプがすうと消えた。

「てめえッ、ここまで来て怖気づきやがって!」とありきたりなセリフを小声で吐いてスイッチをオンオフしてみたがエトセトラの野郎は応答しない。仕方なくガレージに引き返す。ところがシートをはぐってUSBプラグの抜き差しをしてみるとケロっとした顔で作動しやがる。

「チッ、肝心な時には役に立たねえくせによう」と毒づいても始まらない。

調べてみるとどうやらモバイルバッテリー側でなんらかの制御をしているらしい。オンになってしばらくして給電量(圧?)が下がると自動的にオフになる様だ。バッテリーの持続時間を増やすための涙ぐましい努力だろうが、一旦オフになると接続機器側のスイッチ操作は受付けず、USBプラグを抜き差ししてやらないといけない。

それならゲート直前でスイッチオン、通過後すかさずオフにして出口手前で再度オン、とやればいいのだが、毎回毎回そんな面倒な手順を守れるくらいなら今ごろどこかの会社の庶務課長くらいにはなっているだろう。忘れる、まず間違いなく忘れる。

忘れるとどうなるか。インター出口前でバイクを脇に寄せてシートを取ってUSBの抜き差しせねばならない。控えめに言ってもアホの極みである。現金かカードで払った方が余程スマートだ。

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なんとなくだんだんヤル気が失せて来た。とりあえず家にあるモバイルバッテリーを一つづつテストしてみる。

USBが二口あるタイプのものだと今度はドライブレコーダーが途中で止まる。優先順位はドラレコの方が遥かに高いからそれはダメだ。中にはそもそもエトセトラを起動出来ないモバイルバッテリーもある。電圧や容量などの性能やメーカーによる訳ではないのでエトセト機器との相性かもしれない。元々「やったらあかンで」と言われていることなのでこの辺はメーカーに聞き様もない。ひょっとしたら当局のエージェントの指示でモバイルバッテリー駆動が出来ないプログラムが組み込まれている…わきゃないだろうが…

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当然、適当な時期に充電してやらねばならない。めんどくせえなあ…
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仕方ないので梅雨空の田んぼなどを眺めに行く。

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ドライブレコーダーはまだ傾いている。左上の黒い影はフロントのカウル。相当広角であることがわかる。これなら左側から信号無視のダンプが突っ込んで来ても証拠は残るだろう。ただし左上方からグラマンヘルキャットに襲われたらアウトだ。

ドライブレコーダーテスト

モバイルETC(エトセトラ)による公権力突破実験は未遂に終わった。ウィンカーだのカウルだのとちょっとしたマイナートラブルが続いたからだが、ひょっとするとあれは当局のエージェントによる陰謀かもしれない、と考えを巡らせているブログ主である…アホカイナ。

しかしながらドライブレコーダーの作動は確認できた。

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カメラは右側のカウルの下にステーを介して取り付けておいた。左側が映らないかと思ったがさほど問題はなさそうだ。
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モニターがないので何度もテスト走行してカメラの調整をする。スマホで接続できるハズなのだが、OSのバージョンの相性かどうにもアプリがうまく動かない。こういうところはチューカ製品では文句の持って行きどころがない。安いから、と諦めないと仕方ないのか。

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防水スイッチはハンドル左側に装着。思っていたのとは上下逆、更に言えば本当はスイッチボックス横が良かったのだが、クラッチレバーやオイルタンクとの取り合いの関係でこうなった。走行中に操作するわけではないのでまあヨシとする。

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切り忘れ防止のためにレコーダー作動中は光る。

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それでも忘れてこんな動画が撮れてたりする。

自分が動いているところなどあまり見たことがないので、しょっちゅう鼻をいじってるよなあオレ…とか妙なことに気づいてオモシロイ。

これを見ていて治安の悪そうな所では駐車時にあえてドラレコを作動させっぱなしにして防犯カメラとして使うのもいいかもしれない、と思いついた。ただし後方カメラの備えはないので後ろから忍び寄られたらお手上げだ。

同様に後方からの煽り運転にも対処しようがない。まあ、アホな四輪の近くは走らないに限る。ニュースを見る限り"煽り運転"をする車種というかクルマの"顔"には大体の傾向がある様に思う。

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こーいうのや…

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こーいうのである…
この手の顔つきの車がミラーに映ると誰しもなんだか恫喝されている様な気がするのではないだろうか。"そのこと"はそういった車のオーナーも潜在顕在を問わず認知して選んでいるはずであり、つまり倨傲な精神性を内面に持つハードスタンスなドライバーである蓋然性が高いと言えるだろう。何かの折にそれが過激に発露され"危険な煽り運転"となってしまうと推測される。


逆に、

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こーいうのや

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こーいう顔の車の場合、

ドライバーはまずもって誰かを必死に追っかけ回したりする性格ではない、という予測が立つ。なので単車乗りの長生きのコツとしては、ムルティプラやアミを高速道路で見かけたらその前を走る、ということになる。…アホカイナ。

 

さてエトセトラ(ETC)にもスイッチを付けた。

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メーターケースの上だ。作動中は右側の受信部が光るのでインジケーターは不要。防水スイッチではないがカウル内なのでまあ大丈夫だろう。この辺はアバウトでいいのが車庫飼いの楽なところ。

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 「ククク、こいつを押せばドカンといくぜ…」

梅雨が明けたらテストしてみよう。

マイナートラブルに阻まれて

さて改造手術によりモバイルバッテリー化したドライブレコーダー、エトセトラ(ETC)を手にいれたカゲキ派残党sigである。

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モバイルバッテリーの隣が発熱大魔王であるレギュレーターなのでシート下に熱抜き穴まであけて準備万端だ。

「こんちくしょう、権力のイヌどもめ、ブッ飛ばしてやる」

などと物騒なことを口走りながらインターチェンジ目指して勇んで飛び出した。

ドカドカドカーッ!!…グワングワンぶるぶるぶる…

「おいおい、なんだか視界が変だぜ」
見るとカウルが猛然とわなないている。別に180km/h出しているわけでもないのにどうしたことか。バイクを止めて点検すると果たして、アルミのステーが破断している。

「…って何で?」

「…振動で」

何年か前にツーリングの帰りにも同じ事があった。

この後、知り合いの鉄工所アイアン・アーティスト"HIGE"氏の所でスチールのステーに取り替えた、つもりだったのだが、一部アルミが残存していた様だ。 こんな状態で突撃してハイウェイスターとなっていたらエライ目にあってたところだ。

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この後スゴスゴ引き返してシャッターのガレージを下ろす。

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そういえばつい先日ビキニカウルが垂れ下がっているのを治したばっかりだった…

sigdesig.hatenablog.com

ここでも書いたがこのビキニカウルは純正ではない。無理やり付けているから今回のトラブルもまた、ドカティ社およびモンスターには責はない。アホな持ち主が勝手にDIYでカスタマイズしたしっぺ返しなのである。

あちこちのビスやナットを締め直し再度固定。足りないところはもうタイラップで無理やりしばりつける。 修理で数日ガレージで過ごしたモンスターをまた引っ張り出した。

「こんちくしょう、権力のイヌどもめ、今度こそブッ飛ばしてやる」

やり場のない怒りに口を捻じ曲げながらバイクにまたがる若者ジジイ一匹。

ドカドカドカーッ!!…コンッコロコーンコ-ン

「おいおい、何か落ちたぜ」

ハッしと見るとバックミラーの中で丸い小さいものが転がっていく。

「何なになに?」

前を見ると右前のウィンカーが寒風ふきすさぶなか電球むき出しで泣いている。

「ありぁウィンカーカバーか!」

車にでも踏まれたらコッパミジンになってしまう。慌ててバイクを止めてブーツでドタドタ走って戻る単車乗り。道端にコロコロ転がってケタケタ笑ってるウィンカーカバーをかっさらうように拾う。二個あるうちのビスが一個しか付いていない。

あたりを見回したがそれらしきものは見当たらず。そもそもビスはずいぶん前に落ちていたのだろう。

「って何で?」

「…振動で」

 あらゆるところのビスが振動で緩んで落ちるのはモンスターあるあるネタだ。

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これが問題のウィンカーカバー。これまた純正に非らず。今回のトラブルもまたまた、ドカティ社およびモンスターには責はない。いかにも拙者のDIYじゃ。 なんとも面目ござらん。

自宅から出てすぐだったので、スゴスゴ引き返してガレージのシャッターを下ろした。全てのウィンカーを点検すると取り付けがアマくなっているのがもう一箇所。よく見るとビス穴のプラが欠けている。

「…って何で?」

「…振動で」

やれやれ。

オークションで入手したウィンカーカバーと交換。念の為ステンの皿ビスも調達した。物によって微妙に長さが足りないのだ。これで大丈夫。

「こんちくしょう、権力のイヌどもめ、今度という今度はもう絶対ブッ飛ばしてやる」

…と思ったら近畿は梅雨入りしていた。

 

仕方がないので晴れ間を掠め取る様にして近くの堤防公園を目指す。なれどもこのご時節、駐車場はすべて閉鎖されているのであった。ここにも権力の手は及び自由を阻まんとするのか。我々希望に満ちた若者ジジイの老後は行くあてもない。嗚呼。

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またも土手から、高速道路を睨むモンスターの図。

「いまに見てろ、コイツで突入してやる…」

 

 

Stand alone Drive Recorder,etc

さっそくSADR(勝手に名付けた)Stand Alone Drive Recorder=自立型ドライブレコーダーを配線工作してみた。

配線といってもモバイルバッテリーにUSBを挿すだけである。しかしこれではレコーダーが常時回りっぱなしになる。休憩時や食事の間は無駄だから止めておきたい。レコーダー本体に小さなスイッチはついているが、シート下なのでいちいち操作するのは面倒だ。

レコーダー自体は防水らしいので手の届くところに移設すれば良いのだろうが、このビジュアルが目に入るのはどうしても自分は許せない。塗り潰そうにもこのウチュージンの目が赤く点滅するのである。最低のセンスだ。買った当時は性能で選ぶとこれしかなかったのだ…

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というわけで一計を案じて手元にスイッチを配することにした。パイロットランプ付きにしたのは、きっとつけ忘れたり消し忘れたりするだろうと思ったから。ブログ主は幼稚園の頃からの忘れん坊なのである。

Qiilu ヘッドライトフォグスポットライトON/OFFスイッチ バイク電装用スイッチ 防水 12V 22mmハンドルバーオートバイ用

接続はビキニカウルの裏側あたりなので防水カプラーを使う。これもネットでチューカ製品が安価で買える。

GTIWUNG 10キット 2ピン 防水 コネクター カプラー 防水のコネクタセット オス&メス防水コネクタ 2ピンの防水のコネクタのプラグ 車 オートバイく用

説明書の類が全く付属しないので最初は手こずった。差し込む金属端子の向きを間違うと後でスポリと抜ける。どちらでも挿入できてしまう設計がフールプルーフになってねーんだよッ!などとフールが叫んでも仕方ない。安いのにはなにかしら訳があるのだ。カシコが正しい向きで挿入すればカチッと音がして抜けなくなる。備忘録として画像をあげておく。

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良い子は精度の高いエーモンなどを買っておく方が無難だ。このチャイナカプラーの防水性能がどれほどのものかはわからない。モンスターは屋内ガレージ飼いであるし、大雨のさなかツーリングを決行するほどの筋肉脳でもなし、という事で能天気に構えておく。

さてこの配線をドラレコの給電経路に割り込ませるわけだが、USB延長コードをかませてそちらから分岐することにした。ドラレコ本体のコードでしくじったらパーだからだ。ブログ主は生まれ付きのドジなのでこの辺は用心深い。

手始めに家にあったUSB延長ケーブルは被覆を剥いてみる。

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とかなり細いケーブルでちょっと心もとない。ドラレコなら電気容量自体は大したことないだろうが、少し引っ張られたら切れそうだ。USBにもいろいろ規格があるようなので急速充電タイプを買い直す。

RAMPOW USB延長ケーブル【USB3.1 Gen 1/保証付き】5Gbps高速データ転送 USB A(オス)-A(メス) USB延長コード 0.5M

今度はケーブル自体は太かったがシールドケーブルだった。まあなんとか結線はできたが、もちろんこんな事は不良のやる事で良い子は真似をしてはいけない。ま、何かあったとしてもスタンドアロン(=独立)だから被害はバイクには及ばないが…

事前に配線図を描いておくのは作業中にあれこれ悩みたくないからだ。ブログ主は小学生の時分からパー…いやいや頭の中だけで物を考えることを苦手としている。この歳になるとさらにボケ…いやいやその傾向が強まってきている。

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配線回路図よりも実際のコードやコネクタの取り回しを反映させたポンチ絵の方が便利だ。最近ではiPadのノートアプリが使いやすい。ま、最後は現物あわせになるのだけれど…

さらに今回この圧着型接続コネクタを初めて使ってみた。

 

ニチフ端子工業 圧着型中継コネクター(20個入り) NDC2420

ギボシだとパーツのオスメスを合わせたり、被覆を剥いて電工ペンチでカシメたりと面倒だが、コイツは何も考えなくていい。コードを突っ込んでただプライヤーではさむだけでOKだ。雌雄同体だからどれとでもくっつくし連結も出来る。ただし線が細すぎると抜けたり接触不良を起こしやすいので、そういう時は半分剥いて折り返しておく。

また分岐に使ったのはこのタイプ。

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なんだか駆逐艦の砲塔みたいな形をしている。被覆を剥く必要はあるが、レバーを倒すだけで太さの異なるコードが接続、分岐可能でやり直しも簡単である。

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電気工作中。こういうことはキライではない。 

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手頃なケースを探して穴をあけ、そこへごちゃごちゃをぶちこむ。ドラレコは完成。

次に etc…エトセトラの方も同じ要領でモバイルバッテリー駆動を企む。etc…エトセトラが何なのかについては、むろんグレーゾーンなのでここに詳しく書くわけにはいかない…が、ともかくもStand Aloneなのである。あらゆる束縛から自由だ。

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夜更けに一人で密かな電気工作…なにやら時限爆弾を作ってる過激派の気分になってくる…

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ククク、こいつで政府の犬どもに一泡吹かせてやるのさ。

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そして夜中にモンスターのシート下にブツを仕掛ける。


これでヨシ。次は予行演習だな…フッフッフ…

 

1mmアンペアの負担も掛けない

モンスターから取っ払った電装品は以下の通り、

PPS

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"フィルター効果が余分なノイズをカット。蓄電機能で迷走電流を一時的に蓄電し、電気が不足する時に不足分を補います。結果、点火プラグに飛ぶ火は強く安定します"(メーカーHPより) 

…という謎装置なのだが、アホ文系には原理はよくわからない。まあ怪しいといえばなんだか怪しい。エンジン始動不能時には真っ先にコイツを疑った。

アヤシイアヤシイといいつつも装着しているのは個人的には確かにトルク増強効果を感じたからで、今回、撤去した後に少し試走してみたがやはり低回転域のトルクが細くなったと思った。存外、純真で信じ込みやすい性格なのかもしれない。

はじめてモンスターの800に乗り始めた時のことを思い出す。

トルク不足に泣いたのはもう12年も前のことだ。

当時は国産リッターマルチかなんかが箱根駅伝みたいに先導する後を列をなしてシズシズと走っていて、癇癪持ちのLツインは不満に鼻を鳴らしたものだ。昨今は独りで気楽に好きな道をノビノビ走っている。それに今の自分は不機嫌なモンスターをクラッチ操作やギヤ選択でなだめすかして走るのに慣れてしまってもはや苦にならない。謎のトルク増強効果がなくともこれしき許容範囲だ。

さらに低速がたよりない分、逆に4000回転越えたあたりからのピックアップが目覚ましく感じる様になった。"本来の猛々しい迫力を取り戻した"と言うことさえ出来る。まあ、モノは言いようである。

 

デジタル電圧メーター

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以前レギュレーターがパンクして丹波山中で立ち往生した後にそれに懲りて取り付けた。レギュレーターのパンクは"モンスターあるあるネタ"だ。こやつが電圧低下を察知しその旨を奏上してきたことは、幸いなことにいまだかってない。しかしいずれにせよインジェクション車は出先でレギュレーターが故障すれば為す術はなく、座してロードサービスを待つばかりである。

このデジタルメーター、近頃では我々人類には読めない謎文字を表示をするようになってきて、そろそろ月にでも帰す頃合いかと思っていたところだ。バッテリーの健康管理は次にあげるトリクル充電器に任せることにした。SAE端子をつけてサイドカバーの中でも放り込んでおこう。

 

トリクル充電器端子

TECMATE(テックメイト) バイク用充電器 オプティメート4 デュアルプログラム Ver3/Optimate 車両ケーブル付

もう15年くらい二台にわたって使用してきているOptimateに対する自分の信頼感は極めて厚い。先代のは特に不具合はなかったが10年間繋ぎっぱなしだったので万全を期して勇退いただいた。ガレージの守り神である。

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この端子に起因するトラブルのリスクとバッテリー電圧低下のリスク、さらにそれぞれの可能性を比較したが、フューズもついているし、ただのSAE端子だからマア大丈夫だろう。

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ということでこの端子だけは残すことにした。むろん自己責任である。純正電装品様のお邪魔にならぬ様、配線の取り回しにだけは気をつけよう。

 

スマホ用ワイヤレス充電器

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方向音痴なブログ主にとってナビは実に重宝なものだ。ただし経路案内はほぼ使わず、信号待ちや休憩時に自車位置の確認程度にとどめている。車載バッテリーから給電せねばならぬほど長時間にわたって地図を見ることは、実際のところそんなにはないのである。

最近は小型高性能のモバイルバッテリーが安価で入手出来るから、そいつを内ポケットに一つ忍ばせておけば事足りる。ワイヤレス充電である必要性もさしてない。(ワイヤレス充電器で防水タイプを見つけるのには苦労したが)

 

ドライブレコーダー

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アクションカメラではないので画質はそれなりだ。まあドラレコとして使っているのでその点に文句はない。

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こいつはETCやスマホなど自分が楽をするための快適便利装備とは違う。

バイクはひとたび事故となるとライダーにとってクリティカルになる可能性が高い。事故後に自分の意識があるかどうかわからないし、それっきりお空のお星様になってしまうケースだって…あまり考えたくはないことだが…あるわけだ。そういう場合ドライブレコーダーの記録は自らの運転の唯一の証明となるはずだ。

これを逆に不利な証拠を記録してしまう"お節介な装置"とみなす人もいる。いつぞやの白髪エロビーマーズみたいに、ブラインドだろうが幼稚園の前だろうが、所構わず追い越しをかける走りをしてりゃあそういう考えにもなるのも不思議はない。

世の中にオタンチンは一定数存在する。自衛のためにも「ドラレコはあったほうがいい」前述のメカともそういう結論になった。何もブログ主だけがチキンでクリスピィに怯えてるだけではない。

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(この本体の幼稚なセンスだけは受け容れがたい)

取っ払ったドラレコをしげしげ眺めてUSB給電だと気づいた。これならモバイルバッテリーを使えばバイクの電気系統とは全く独立して運用できる。

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本体はシート下だし、電装系に振動が掛からぬ様にカメラ位置(現在はメーターケース上)を移動させれば問題なさそうだ。ただし休憩中もずっと動きっぱなしでは無駄が多いので手元でオンオフ出来るようにしたい。

 

ETC

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「ETCくらい付けとけぇカスぅ」
「早よせんかいボケェ」
「なに万札出しとんのじゃアホンだれェ」

自分以外は皆さまETC装着済みのマスツーリングで、IC出口で止まってる全員が振り向いて当方に送るそんな熱のこもった視線に圧殺されそうになってしまって取り付けたものだ。

今はマスツーリングどころか他人と一緒に走るつもりすら、もはやニアリーイコールゼロな自分である。別にETCがなくても高速道路を走れないわけじゃなし。

「アホや、ETC割引あんのンにー、安なんのンにー」と脳全体が損得勘定に支配されている大阪のオッサンがやいやいやいやい言うかもしれんが、富士山日帰りツーなんてやらないからそんなものは右から左。

ここでETCもモバイルバッテリーで動作する、という裏情報をいただいた。USB-12Vの変換器というモノの存在も知った。一体型ETCならタンクバッグに一式仕込むという事が出来るらしい。ただし、モバイルETCはいささかグレーゾーンになるようである。ま、ETCをDIYで取り付ける時点で二輪は既にグレーゾー…ムニャムニャムニャ…

 

 

電装品の断捨離

「あんまり構ってくれないもんだから、ちょっとスネてみただけヨ」モンスターとしては そう言いたかったところだろうか。

「これからはマメに相手してやっからよぉ」

などとお散歩ツー以下のチョコマカ乗りでご機嫌をとるのにかまけているブログ主である。

エンジン始動不能に陥っては嫌だし、時期も時期だからちょっとした用向きの時に中学校の校区内くらいを巡回するにとどめている。堤防の土手道があって見晴らしが良い。走っていると爽快だ。

自転車の中学生とすれ違うたびに金八先生みたいに「オハヨー」とか「早く帰れヨー」とか声を掛けたくなる。ドカドカ騒々しい単車に乗った人相の悪い黒ずくめ野郎がやったら通報案件なので思いとどまっている。

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コレハ ドコカノ シラナイ オジサン… SRカナ?

エンジンは快調に回っている…いまのところは。

これが嵐の前の静けさ、でないことを願うばかりである。ロウソクの炎は最期に消える前にひときわ明るく輝くという、いやいやいやいや、縁起でもない。そんな事をつい考えてしまうのは気掛かりが残っているからだ。

今回不具合の原因となった後付けした電装品のことだ。原因といっても電気的に悪さをしたわけではない。どれもETCやドラレコなどの小電力のものだし、フューズもリレーもきちんとかましている。電源もフューズBOXのテールライトから取っていたから、イグニッション系とは別系統になっている…ハズだ。

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たまたま取り付け場所がよくなかったのだが、間接的に思わぬ負担をバイクにかけてしまうことになっていた。それを「運が悪かった、俺は悪くない」と片付けるならそ奴の一番悪いのはアタマということになる。

物を付けていい場所とイケない場所を見分けられなかったのだ。やはり生兵法である。素人それも半可通がイジると碌なことがない。そんな反省も兼ねていまさらながらマニュアルを眺めていると、モンスターのバッテリーが妙なところに取り付けられていることに気づいた。

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フレームではなく、ステーを介してエンジンのシリンダーヘッドにボルトで固定されている。世の中のバイクのバッテリーがどのように積まれているかを全て知っている訳ではないから何とも言えないが…大体シート下かサイドカバーの中ではなかったか。

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タンクの下でエンジン直上シリンダーヘッド直結の様子。ひょっとしてバッテリーをエンジンのカウンターウェイトにしているのだろうか?そして、くだんのリレーはバッテリーホルダーの半ばあたりのステーにボルトで一点留めされている。そら揺れるわなあ…

その代わり、でもないがモンスターはフレームにエンジンを積んだままヘッドが開けられる。だから何なんだ、といわれてもアレだが、モンスターはさかのぼると出自は851というレーサー。レイアウトの考え方に関しては実用車とは優先順位が違うのかもしれない。

まあそれはともかくとして…

カニック氏からは「別にそのままでいいですヨ」と言われていた後付け電装関係だが、やはり一切合財取っ払うことにした。またあのターミナル端子が振動してリレーカプラーが焼けては困る。あちこち引き回した配線被覆が剥けてフレームとショートしないとも限らない。

えいやとばかりにみな取っ払った。

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それがコレ…モンスターの心臓に取り付いた邪悪な"宇宙吸血細菌ダリー"といった感じ。

  

 

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土手を走るのが好きなブログ主、これはいつかどこかの土手の上

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これもいつかどこかの土手の上